マドリードでの72時間
初めてのマドリード訪問で72時間しか滞在できない場合、街をできるだけ満喫できるよう予定を立てましょう。滞在期間は3日…。見どころはたくさん…。
定番観光スポットから始める
ユネスコの世界遺産「光の景観」
2021年7月にユネスコの世界遺産に登録された「光の景観(Paisaje de la Luz)」には、シベレス(Cibeles)からアトーチャ(Atocha)の皇帝カルロス5世公園(Plaza del Emperador Carlos V)までのプラド通り(Paseo del Prado)、レティーロ公園(Parque de El Retiro)、ロス・ヘロニモス(Los Jerónimos)地区が含まれています。訪れる人に驚きをもたらす、芸術と自然に満ちた類まれな場所です。
世界屈指の重要な3つの美術館〔ベラスケス、ゴヤ、エル・グレコ、ティツィアーノの傑作を所蔵するプラド美術館(Museo del Prado)、ティッセン=ボルネミッサ美術館(Museo Thyssen-Bornemisza)、ピカソの有名な『ゲルニカ』を所蔵するソフィア王妃美術館(Museo Reina Sofía)〕、レティーロ公園、王立植物園(Real Jardín Botánico)や、アルカラ門(Puerta de Alcalá)、シベレス(Cibeles)、アポロ(Apolo)、ネプトゥノの噴水などの有名なモニュメントは必見です。
市内で最も活気に満ちあふれている場所。マドリードの紋章の象徴である熊とイチゴノキの像、スペインの国道の起点である0km地点、スペインの大晦日のカウントダウンの鐘で有名な時計の写真を撮らずに、この場所を後にはできません。
マドリードで最も訪問者数が多い広場(17世紀建造)は、最も目立つ場所にフェリペ3世の騎馬像や、歴史的な建物であるカサ・デ・ラ・パナデリア(Casa de la Panadería)とカサ・デ・ラ・カルニセリア(Casa de la Carnicería)が立っています。
マドリードらしいレストランや、帽子店La Favoritaなどの老舗が並ぶアーケードを満喫しましょう。
最も「ロイヤルな」マドリード
王宮(Palacio Real)を散策し、サバティニ庭園(Jardines de Sabatini)を巡って、王様気分を味わいましょう。王宮のコルニサ展望台(Mirador de la Cornisa del Palacio Real)から楽しめる、カンポ・デル・モロ(Campo del Moro)の庭園とカサ・デ・カンポ(Casa de Campo)の美しい眺めをお見逃しなく。
美しい眺めは、 アルムデナ大聖堂(Catedral de la Almudena)のドームからも楽しめます。また、すぐ近くには、世界的な名声を得ている王立劇場(Teatro Real)があります。
眠らないグラン・ビア通り
マドリードで最も象徴的な通り。ミュージカルが楽しめるため、「マドリードのブロードウェイ」とも呼ばれるこの通りには、映画館、レストラン、ファッションストアが多数並んでいます。
El Jardín de Diana(Hotel Hyatt Centric Gran Via)やRoof Top Bar(Hotel Pestana R7 Gran Vía)など、街の360°の美しい眺めが楽しめるホテル屋上の素晴らしいテラスが際立っています。
サッカー界で最も名高いトロフィーであるUEFAチャンピオンズカップを、1度に13も見学できるのはマドリードだけです。トロフィーと写真撮影がご希望なら、レアル・マドリードのスタジアム、サンティアゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabéu)(現在改修工事中)へ足を運び、ベルナベウ・ツアーに参加しましょう。アトレティコ・デ・マドリードも新スタジアムのキウィタス・メトロポリターノ・スタジアム (Estadio Cívitas Metropolitano)でツアーを実施しています。
散策する
マドリードはとても「散策しやすい」街です。ハプスブルク家のマドリードとして知られる地区やラ・ラティーナ(La Latina)を散策し、歴史に満ちた通りを見つけましょう。ビジャ広場(Plaza de la Villa)、アングロナ公庭園(Jardines del Príncipe de Anglona)、キリスト教の市壁(Muralla cristiana)など、類まれな場所を見つけることができます。
最高のガストロノミー
マドリードほどバラエティ豊かなガストロノミーが楽しめる首都はそうありません。ご自分で確かめ、市場や飲食店へ足を運びましょう。サン・ミゲル市場(Mercado de San Miguel)、モダンなサン・アントン市場(Mercado de San Antón)(チュエカ)、ラ・ラティーナのセバダ市場(Mercado de la Cebada)でタパスを楽しみましょう。居酒屋とレストランが数多く集まっているカバ・バハ(La Cava Baja)地区もぜひ訪れたいものです。
何かお祝い事があるなら、Saddle、DiverXO、Coque、Paco Ronceroなど、ミシュラン「星付き」レストランで、自分にご褒美を(予約をおすすめします)。
素晴らしい才能
フラメンコダンサーの足さばきや、歌い手の嘆きのうめき声に感動したことがありますか?マドリードはフラメンコの都。フラメンコは正真正銘スペインの芸術です。Corral de la Morería、Cardamomo、Las Tablas、Torres Bermejas、Tablao Flamenco 1911(旧Tablao Villa Rosa) 、Tablao de la Villa(カフェ・デ・チニータス跡地)、新しいスペース Teatro Eslava などのタブラオで五感を解き放ち、歌と踊りの最高のショーを楽しみましょう。手拍子を打たずにはいられなくなるはず!
ショッピング
「マドリードへ行って、何もお土産を買ってきてくれなかったの?」これは許されざる罪です…。カサ・デ・ラ・パナデリア・ショップ(Tienda Casa de la Panadería)を見て回り、友達や家族のためにちょっとした贈り物を購入しましょう。
お土産を一通り買い終えたら、サラマンカ(Salamanca)地区へ立ち寄りましょう。「慈善とはまず自分に施すことから始まる」ということわざもありますから、Loewe、Ágatha Ruiz de la Prada、Felipe Varelaなど、スペインのトップファッションブランドや、国際的な高級ブランドの店舗でお気に入りの品を手に入れましょう。
もう一つの良い選択肢は、マドリードのレトロファッションとアングラ文化を代表するマラサーニャ(Malasaña)地区。活気あるショッピングエリアで、流行に敏感な住民が多い地区です。または、コンデ・ドゥケ(Conde Duque)地区の狭い通りや広場には、作り手の個人ショップや老舗居酒屋が揃っています。
心臓バクバク!
アドレナリンを試す体験がお好みなら、マドリードのレジャーの代名詞的存在であるアミューズメント・パーク(Parque de Atracciones)かワーナー・パーク・マドリード(Parque Warner Madrid)へお出かけください。子供連れでの訪問では、5大陸の動物相が見学可能な魅力あふれる動物園・水族館(Zoo Aquarium)も、ぜひ足を運びたい場所です。
おわかりになるように、マドリードの魅力をすべて楽しむには、とても短い72時間。ですから…、次の旅の準備をもう始めましょう。