マドリードでハロウィン
21世紀ならではのグロバリゼーションが、古くからの伝統を結び付けました。そして現在マドリードでは、11月1日前後に、ウエソスやブニュエロスといった昔ながらのお菓子と一緒に、キャンディ、カボチャや、死者のパン、どくろ形の砂糖菓子が登場しています。愛する人々への思い出が、あらゆるサイズのゾンビと死者や、手の込んだ「カトリーナス」の化粧と結合。こうしたスペイン、アングロサクソン、メキシコの文化の融合に、遊園地、レストラン、文化センターなどが加わっています。ハロウィンへようこそ!
昔ながらのスペインの伝統
諸聖人の日:親族のために花を持って墓参り
諸聖人の日、彩りにあふれるマドリードの墓地。愛する人々のための特別な花々が、墓、壁龕、霊廟に置かれます。この特別な日、故人を思う人々で通りや道路は賑わいを見せます。アルムデナ墓地(Cementerio de la Almudena)の散歩は、歴史、芸術、スペインの著名人の永眠の地を巡る、花で飾られた旅になります。
ウエソス・デ・サントとブニュエロス
大人は子供たちを格好の口実にして、こうした名物の味を楽しみます。そして食べ過ぎても後悔する必要はありません。昔から、ブニュエロを食べると…、煉獄の魂が救われると言われています!!!
- マドリードの手作りケーキ店で食べてみましょう!
- マドリード有数の老舗ケーキ店La Mallorquinaのブニュエロス・デ・ビエント(クリームなどの入ったドーナツ)のレシピをご覧ください。
ドン・フアン・テノーリオ(Don Juan Tenorio)
毎年、諸聖人の日に劇場でソリージャ(Zorilla)の作品を上演するという伝統は、最後の幕の舞台がこの日の夜であったことに由来するものです。マドリードの人々はこの日、ユネスコの世界遺産である隣のアルカラ・デ・エナレス(Alcalá de Henares)市で、「愛の天使よ、この人里離れた澄み渡る岸辺で、月は輝き、ほっとできると思わないか?」という台詞で知られる作品を鑑賞します。同市では35年にわたって大司教館の司教の菜園(Huerta del Obispo del Palacio Arzobispal)で作品を上演し続けています。
メキシコ流の死者の日
かつてフリーダ・カロは、死んだら二度とこの世に戻りたくないと言いました。しかし、メキシコでは愛する人々の魂が戻ってくる日として、死者の日を盛大に祝います。故人のお気に入りの食べ物と飲み物を用意して迎えるのです。
文化センター「カサ・デ・メヒコ(Casa de México)」は創設時から、死者の日を祝うための様々なアクティビティを企画しています。映画、ワークショップ、公演、講座は、この特別な日を記念するだけでなく、国の象徴になった行事の周知を促します。
また、10月初めから11月半ばまで、高さ6メートルの巨大なカトリーナと直径1メートルの頭蓋骨がある死者の巨大な祭壇を、無料で見学することも可能です。
純アメリカンスタイル
遊園地パルケ・デ・アトラクシオネス(Parque de Atracciones)には、大勢の入場者を怖がらせてきた伝説的なウォークスルー型ホラーアトラクション「古い屋敷(Viejo Caserón)」があります。ノスフェラトゥの不吉な地下納骨堂、The Walking Dead Experienceのゾンビだらけの不気味なシーン(入園料金に含まれていません)、 患者が支配権を握った精神病院が舞台のAsylum体験といった、他のウォークスルー型ホラーアトラクションでの恐怖体験とともに、2022年も来園者をぞっとさせます。
また、10月初めから11月1日までは見逃せない特別プログラムがあり、子供たちは最高のハロウィンを楽しむことができます。Zombies Hop、死者の楽団(La banda de los muertos)、迷路(El laberinto)など、子供向けに考えられたショーが行われています。
ワーナー・パーク(Parque Warner)もハロウィンを楽しむために、『死霊館』シリーズの映画の最高の場面を集めた恐怖のトンネルや、『ラ・ヨローナ~泣く女~』の屋外ウォークスルー型ホラーアトラクションなど、特別プログラムを実施しています。また、Ghost Town、フレディ・クルーガー:新たな悪夢のショーがあるスケアゾーンも訪れることができます。そして、子供向けには魔法の森(Bosque Animado)の道があります。
Zoo AquariumとFauniaも、10月初めから万霊節(11月2日)までこの時期向けのアトラクションを用意しています。
ショッピングモールABC Serranoにあるチョコレートやお菓子好きの楽園Sweet Spaceでは、一部の部屋にハロウィンのテーマの特別な装飾を施してハロウィンを祝います。
このツアーでは、夜になると街の通りをさまよう、苦悩の魂の伝説を知ることができます。シベレス広場(Plaza de Cibeles)からスタートし、サント・ドミンゴ広場(Plaza de Santo Domingo)で終わるツアーには、奇妙な影や不吉な音により、様々な超常現象研究の対象となった、カサ・デ・アメリカ(Casa de América)があるリナレス宮殿(Palacio de Linares)見学が含まれています。また、壁と屋根について不気味な物語がある、7つの煙突の家(Casa de las Siete Chimeneas)の象徴的な建物も訪れます。
市内の他のエリアでも、Cuéntame Madrid社が開催し、路地や街角に隠されている不吉で恐ろしい物語を知ることができるラバピエスとウエルタス地区(barrio de Lavapiés y Huertas)のツアーなど、ハロウィンに合わせて特別なツアーが行われます。
マドリード中心部では、スペイン内戦時の掩蔽壕にあるレストランで、一風変わった夕食が楽しめます。約3時間の体験とエスケープルームで、夜の終わりに脱出できるよう、謎解きをしなければなりません。
チームを作り仮装して家族や子供連れで行うにも、とても楽しいアクティビティです。ゲームには、参加者が過去の世界に移動して実話を体験する避難所(El Refugio)、連続テロで主要都市が消滅しつつある世界一周(La Vuelta al Mundo)があります。
マドリード中心部に位置するこのエスケープルームは面積200m2以上で、緊張の瞬間の驚きと創意工夫を愛する人たちのために考えられた恐ろしくスリリングな体験が味わえます。ゲームのParanormal ExperienceとHorror Clubには、難易度が低めのファミリー向け特別セッションもあります。
アランフエスに位置する田舎のお化け屋敷は、スペインで最も有名で、そのストーリーと演技がメディアで紹介されてきました。参加者を驚かせるロケーションと伝説により、他に類を見ない場所になっています。体験には、フリードリンク付きの夕食、ショー、カラオケ、ゲームとアクティビティ、謎、問題を解決するためのリーフレットが含まれています。