マドリードで流行のガストロノミー・ストリート「ポンサノ」
市内中心部のチャンベリ(Chamberí)地区-地下鉄アロンソ・カノ(Alonso Cano)駅(L7)/リオス・ロサス(Ríos Rosas)駅(L1)-に位置するポンサノ(Ponzano)は、マドリードで流行のガストロノミー・ストリート。1日中いつでも(食前の軽食、午後、夜)大変な賑わいを見せ、常連客には、まるで選り抜きクラブの会員のようにponzanersという呼び名が付けられ、ハッシュタグ(#ponzaning)やウェブサイト(www.ponzaning.es)もあります。
この幹線道路は、素晴らしい料理を引きつける磁石と化しています。また、すぐ近くに、カナル劇場(Teatros del Canal)、イサベル2世水路展示ホール(Sala de Exposiciones Canal de Isabel II)、地球鉱物博物館(Museo Geominero)、サンタンデール公園(Parque de Santander)があるため、このエリアの常連の多くが美食と文化を組み合わせて楽しんでいます。続いて、マドリード市民の胃袋であるこの通りの人気店をいくつかご紹介しますが、これらはごく一部に過ぎません。
Sala de Despiece
,11番地には通り有数の人気店Sala de Despieceがあります。昔の肉屋が再現してあり、タイルの白さを背景にフックやナイフが飾られています。この店は、ピンチョ(串刺しのつまみ)、昼食、夕食など、好みに合わせて様々な楽しみ方が可能です。
スタジオOhLabが手がけた楽しくユニークなデザインに、目が釘付けになることでしょう。例えば、扉は冷蔵室のハンドルで開くようになっています。
Teje y Maneje
14番地に位置するTeje y Manejeは、LalalaグループとLarrumbaグループの最も新しい冒険。Tejeは、風味豊かなワインとおいしい一皿料理が味わいたくなる、食料品店としてデザインされています。 そして、Manejeはアールデコ装飾のブラッスリータイプの店。チキンスティックのメキシコ風、サーモンのたたき、カタクチイワシの酢漬け、様々なトスタ(オープンサンドイッチ)などが楽しめます。けれども、木曜から日曜までは人でいっぱいです。
Los Arcos de Ponzano
16番地には老舗のLos Arcos de Ponzanoがあります。1952年の開店以来、グルメを魅了してきました。お勧めは?セゴビアの名物料理。数々のカスティージャ料理に加え、ワインの品揃えも充実しています。
Claxon Bar Taberna
21番地にあるのが、親しみを感じさせるこの店。開店時間がとても早いため、ほとんどの人が寝ている間に朝食をとり、通りの鼓動を感じるのに最適な場所となっています。様々なタパスが揃っているカウンターが、素晴らしい主人公。主な料理としては、オーブンで8時間低温調理した目玉料理の豚の脂身や、鱈の天ぷら、サクサク風味のモルシージャ(ブラッドソーセージ)とポロネギが挙げられます。
Restaurante Candeli
47番地には、伝統的なスペイン料理の最高の味を楽しむよう誘うCandeliがあります。タパスを食べるための高いテーブルがあるエントランス、低いテーブルがあるカジュアルな雰囲気のダイニングエリア、カップルでディナーを楽しむためのエレガントなホール。全く異なる3つのスペースに分かれています。
Arima Basque Gastronomy
51番地にあるレストラン兼ベルモット専門店のArima Basque Gastronomyは、2016年の夏にこの地区にオープンしました。若きオーナーのArima Irazuegiによると、店のルーツはカンタブリアの海の水、現地の小規模生産者、向こう見ずさにあるとのことです。
提供されているのはサン・セバスティアンの味。素晴らしい料理と30種以上のベルモットが揃っています。店のオーナーであるNagare Irazuegiの高祖母、Joxefa Garmendiaに敬意を表したgildas Joxefa 2.0をぜひ味わいたいものです。
DeAtún
59番地にはDeAtúnがあり、マドリード最高のマグロ料理が味わえるとの評価も聞かれます。Damáan Ríosが料理長を務めるこの店は、高いテーブルがいくつかある、金属性の鱗で装飾されたカウンターでゲストを迎えます。奥に進むとダイニングエリア。週末は夜を楽しむ若者でいっぱいになります。5月にはマグロの伝統的な解体も行われます。
Fide
このエリアでビールを飲みたいなら、8番地にぴったりの店Fideがあります。この伝統的なビヤホールでは、新鮮なシーフード、イベリコ豚の腸詰め、素晴らしい缶詰類(ザル貝、ムール貝、魚の腹身)などが楽しめます。カタクチイワシの一皿料理もお忘れなく。
El Doble
ビールの飲み歩きなら、ビール好きで賑わうマドリードの伝統的な居酒屋を外すわけにはいきません。El Dobleの特徴は店名が示している通り、ダブルサイズのビール。イギリス風のフライドポテト、ゆでエビ、ソーセージ(特にハムとロース)など、おいしいタパスが常に一緒に出されます。
El Invernadero
85番地には、シェフのRodrigo de la Calleが手がけるレストランEl Invernaderoがあります。彼は野菜が嫌いな人は自分のレストランに来てほしいと言っていますが、それは、野菜ベースの高級料理に誰もが魅了されると確信しているからです。
マドリード人シェフによる高級グリーン料理は、2019年のミシュランガイドで1つ星を獲得。メニューは、ガストロボタニカの世界に浸る「Vegetalia」、ベジタリアンとビーガン向けにアレンジされた「Verde」、旬の野菜料理の後で肉料理が出される「Rojo」の3種があります。
Picsa
76番地にあるアルゼンチンピザのレストラン Picsa は、有名レストラン Sudestadaのパーソナルプロジェクトで、イタリアの伝統料理であるピザを革新的な手法で提供しています。白いタイルで装飾されたインダストリースタイルの店内では、クラシックから革新的なものまで、15種類のピザを楽しむことができます。
Casa Fonzo
60番地の Casa Fonzo は、魅力的なレシピが特徴です。ポンサノ通りでも屈指の人気店で、アルゼンチン料理やミートパイを楽しむことができます。
Charnela
8番地にあるレストラン Charnela では、最も人気のある貝であるムール貝をベースにした料理を体験できます。ポンサノ通りの最も名高いムール貝料理店を目指し、ムール貝をはじめ、認定原産地や品質を重視した食材を使用し、新しい楽しみ方を提供しています。
La Malcriada
38番地に位置するLa Malcriada は、ありきたりのビールバーではありません。伝統料理に新しいひねりを効かせた雰囲気の良いLalalaグループの居酒屋で、仲間とタパスを楽しむのに最適です。
Le Qualité Tasca
ポンサノ通り48番地に、フュージョン料理の小さなレストランLe Qualité Tascaがあります。最高品質の材料が主役で、旬の食材を提供するため、シーズンごとにメニューが変わります。
La Máquina de Chamberí
La Máquina de Chamberí(ポンサノ通り41番地)はLa Máquinaグループのレストランの一つ。シーフード専門の現代的なタベルナ(居酒屋)で、赤エビや牡蠣などの美味がメニューに並んでいる他、子牛肉のミニハンバーガーやオビエド風カジョス(牛などの胃の煮込み)など、素晴らしい品質のタパスも揃っています。
La Lianta
ポンサノ通り41番地のLa LiantaはLalalaグループの最初の店舗で、通りの代名詞的存在と言える、最もにぎわいを見せるビヤホールになっています。店舗は、定番タパスを味わうのに最適なタイル張りの大きなビールカウンターがある、典型的な居酒屋をモダンにしたスタイル。
Tapadera
ポンサノ37番地には、純粋なアメリカンスタイルのしゃれたバル、Tapaderaがあり、ハンバーガー、サンドイッチ、カクテルの真髄が楽しめます。厨房は日曜から水曜までは1:00まで、木曜から土曜までは3:00までオープン。木曜から土曜までは、バルとして6:00まで営業。
Marabú
La FábricaグループのレストランMarabú はポンサノ37番地にあり、Tapaderaから入店します。高品質の食材と昔ながらの味をベースにした料理と、インタラクティブカラオケをはじめとするナイトライフの様々な提案を融合しています。
- アクセス:
- 地下鉄:クアトロ・カミノス (L1, L2, L6)、ヌエボス・ミニステリオス(L6, L8, L10)、リオス・ロサス(L1)、アロンソ・カノ、アロンソ・カノ(L7)、イグレシア(L1)
- バス:3、5、12、37、45、149、C1、C2、N22
- BiciMADステーション:129、130、132、133、134