マドリードで楽しむタパス
グラン・ビア北部で今人気を集めている地区には、流行に敏感な人々がよく出かけるタパスの店がたくさんあります。昔ながらの居酒屋と斬新なバルをご紹介しましょう。
- El Tigre(Infantas, 30 / Hortaleza, 23)
量の多いタパス好きにお勧めの店。 - Stop Madrid(Hortaleza, 11)
1929年創業。ワインメニューが注目を集めています。チーズ、ハム、腸詰めのタパス。 - El Respiro(Infantas, 34)
簡素な店ながら、タパスはボリューム満点。 - Bodega Ángel Sierra(Gravina, 11)
チュエカ広場に位置し、レウス産ベルモットとマリネ料理がお勧め。 - La Camocha(Fuencarral, 95)
アストゥリアス料理。シードルやサングリアのつまみに、チョリソのシードル煮や二枚貝。 - La Tape(San Bernardo, 88)
コンテンポラリーなデザインの店内で味わう伝統的な食品。チーズ、豚肉の腸詰め(チャシーナ:Chacina)、缶詰・瓶詰食品など。 - Sifón(Barquillo, 7)
昔の食料品店と伝統的な食品へのモダンで楽しいオマージュ。 - Celso y Manolo(Libertad, 1)
ハーブ50種を漬け込んだベルモットとオーガニックチキンの手羽先がお勧め。 - Orio(Fuencarral, 49)
バスク料理。温製タパス入りの複数のトレイをまとめてホールに出す、スペイン北部の伝統を提供。 - La Palma 60(La Palma 60)
ナイトスポットの象徴的な通りに位置し、伝統的な店構えながら斬新な料理を出す店。 - La Dichosa(Bernardo López García, 11)
比較的新しい店ながらも、伝統に忠実。サーバーのコックから注がれるベルモットに、ブラッドソーセージ(モルシージャ:Morcilla)のピンチョかイワシの燻製。 - El Cangrejero(Amaniel, 25)
非常においしい生ビールと小型エビのタパス。
市内屈指の伝統的な3地区にある、若々しく斬新で多文化が共生している3エリアへタパスを楽しみに行きましょう。
ラ・ラティナ
- La Chata(Cava Baja, 24)
生粋のマドリードの雰囲気が感じられる店。カジョスが有名。 - La Musa(San Andrés, 12)
質の高い食材を用いた素晴らしく斬新な料理。社交の場に最適。 - Juana La Loca(Puerta de Moros, 4)
玉ネギのコンフィを加えたジャガイモ入りトルティージャで人気の店。 - Taberna Almería(Aguas, 9)
この地区の老舗。バラエティ豊かでボリュームたっぷりのタパス。 - Taberna Rayuela(Morería, 8)
マドリードの情緒あふれる街角にある店。伝統的なタパスと国際色豊かなタパスをミックス。 - Taberna El Almendro(Almendro, 13)
飲み物はシェリー。つまみは、豚皮の衣揚げ(”Almendritos” de chicharrones)。 - La Perejila(Cava Baja, 25)
アンダルシア風のタパスで人気の店。
ラス・レトラス
- Casa Manolo(Jovellanos, 7)
生ハム入りコロッケで有名。 - Cervecería Cervantes(Jesús, 7)
魚介類がお勧めの賑やかな店。 - Casa González(León, 12)
昔ながらの上品な豚肉加工品店の素晴らしさが、ウディ・アレンを魅了。 - Cervecería Alemana(Santa Ana, 6)
マドリード屈指の美しい広場に、1904年創業。コロッケ、カジョス、トルティージャ。 - Los Rotos(Huertas, 64)
店名の通り、半熟の目玉焼き(ウエボス・ロトス: Huevos rotos)専門店。 - Los Chanquetes(Moratín, 2)
闘牛の世界と伝統的なスぺイン料理のファンにお勧めの店。 - La Tapería del Prado(Plaza Platería de Martínez, 1)
マドリード旅行者に最適なエリアにあり、凝ったタパスを提供。 - Taberna La Elisa.( Santa María, 42 )
伝統と革新、高級料理と郷土料理が融合。どの料理も細部まで入念に作られています。 Taberna Los Gatos(Calle Jesús, 2)
ウエルタス地区のタパスルートで外せない伝統的な店。
ラバピエス
- Bodegas Alfaro(Ave María, 10)
ベルモットを味わうのに最適な店。ユニークなタパスもあります。 - El Económico-Soidemersol(Argumosa, 9)
ラバピエスで安く何か軽くつまむのに欠かせない店。奇妙な2つ目の名前は、希望していた店名「Los Remedios(ロス・レメディオス)」が登録済みであったため、それを逆さにしたものです。 - Melo’s(Ave María, 44)
この地区の代表的な店の一つ。ガリシアの大きなパン2枚に塩漬け肉とガリシア産テティージャチーズを挟んだ「サパティージャス(Zapatillas)」で有名。 - La musa de Espronceda(Santa Isabel, 17)
ロマン主義の詩人ホセ・デ・エスプロンセダのミューズであったテレサ・マンチャが住んでいた場所で、おいしい料理と文化活動を提供。 - Tasca Barea. (Rodas, 2)
近所の住民で賑わう21世紀のタベルナ(居酒屋)。ラバピエス地区で生ビールと質の高いタパスを提供。
マドリードで最も洗練された上品な地区でも、独自の素晴らしいタパスが提供されています。
レティロ
レティーロ公園からすぐ近くのイビサ地区(イビサ、メノルカ、ドクトール・カステロ、ナルバエス、ロペ・デ・ルエダの各通り)には、マドリード有数のタベルナ(居酒屋)やレストランの集中エリアがあります。
- Marcano(Dr. Castelo, 31)
レストランArzakで修行したシェフが考案した高級ガストロノミーのタパス。 - O Grelo(Menorca, 39)
タパスも味わえる市内屈指のガリシアレストラン。 - La Raquetista(Dr. Castelo, 19)
カレー風味の牛テールなど、質の高い食材と思いがけない組み合わせ。 - Taberna Pedraza(Ibiza, 38)
素晴らしい食材と調理が生み出す、この地区一のジャガイモ入りオムレツ。 - La Castela(Dr. Castelo, 22)
市内有数の上質なタパスが提供されるエリアで、伝統を愛する人々に最適の店。 - La Catapa(Menorca, 14)
ジャガイモとトリュフ入りのコロッケ、ムール貝のセビーチェ。 - Laredo(Dr. Castelo, 30)
新鮮な旬の食材やカンタブリア産の食材を使った料理により、常連客で賑わうカウンター。 - Kulto(Ibiza, 4)
創意あふれるタパスで、この地区有数の革新的な店。 - Taberna & Media. (Lope de Rueda, 30)
レティーロ公園近くにあり、シンプルな伝統料理で際立っています。
サラマンカ地区
- Jurucha(Ayala, 19)
温かいパンにのせたタパスで知られる昔ながらの店。 - Estay(Hermosilla, 46)
ミニサイズの料理で有名。 - Hevia(Serrano, 118)
サラマンカ地区のガストロノミーシーンで地位を確立している店。 - Los Timbales(Alcalá, 227)
ラス・ベンタス闘牛場の近く、闘牛ファンが集まるバル。 - La Giralda(Claudio Coello, 24)
マドリードにいながらアンダルシアの味を楽しむ最良の選択肢の一つ。
チャンベリ
- Fide(Ponzano, 8)
この地区の素晴らしい老舗の一つ。缶詰・瓶詰食品のバラエティに富んだ品揃え。 - El Doble(Ponzano, 58)
ビールと魚介類のタパスの殿堂。 - Taberna Moncloa(Andrés Mellado, 45)
巧みに注がれた生ビールに、つまみのコロッケとオープンサンドイッチ(トスタ: Tosta)。 - Cervecería Ponzano(Ponzano, 12)
上質な腸詰めの非常においしいタパス。 - El Escudo(Ponzano, 49)
たっぷりのタパスで、生ビールを数杯飲んだだけで「おなかいっぱい」になる場所の一つ。 - El Sierra(Galileo, 41)
タパスと一人前(ラシオン)の量の多さから、この地区の大学生に大人気。 - Lúa(Eduardo Dato, 5)
ミシュラン一つ星。カウンターで味わえるシェフの特製タパス。 - El Atómico(Meléndez Valdés, 58)
おいしいポテトサラダ、イカフライ、カタクチイワシの酢漬けを味わうのに最適な店。 - El Tendido(Andrés Mellado, 20)
見習い闘牛士たちが創業し、伝統的なおいしい料理を提供。半熟の目玉焼きと豚肉の腸詰め(チャシーナ)が有名。 - Sylkar. (Espronceda, 17)
マドリード屈指のジャガイモ入りトルティージャを求める人々の間で、必ず名前が挙がる伝統的なタベルナ。 Taberna La Mina(Gral. Álvarez de Castro, 8)
エビの鉄板焼きとベルモットが専門で、テラスと大きなスクリーンがあるモダンな店。Taberna del Chato(Calle Andrés Mellado, 88)
斬新な提案を行う小さなタベルナ(居酒屋)。マドリード有数の素晴らしいタパスバルと呼ばれています。
おいしいタパスバルがあるのは、市内中心部だけではありません。伝統ある本格的な店を見つけるため、時には他の地域にも足を運んでみたいものです。代表的な店をいくつかご紹介しましょう。
東エリア:バジェカス(Vallecas)、モラタラス(Moratalaz)、シウダ・リネアル(Ciudad Lineal)など
- El Coto(Melquíades Biencinto, 13)
バジェカスに行くなら、ぜひ味わいたいアンダルシア風の魚フライ。
- Docamar(Alcalá, 337)
パタタス・ブラバスで市内全域に名を馳せる店。マドリード最高のパタタス・ブラバスとして幾度も推薦されています。
北エリア:テトゥアン(Tetuán)、チャマルティン(Chamartín)など
- La Pampa(Francos Rodríguez, 40. Villamil, 1)
テトゥアンにあるこの店は、正真正銘の伝統的なバルであるため、スペイン映画によく登場しています。 - El Enfriador(Príncipe de Vergara, 291)
ビールとタパスの質の高さで、チャマルティン有数の賑わいを見せる店。
南西エリア
- Gonmar(Paseo de Muñoz Grandes, 47)
カラバンチェルのこのバルは、豚の耳の鉄板焼きで常に市内屈指の評判を得ています。 - Bodega Amistad(San Filiberto, 4)
ウセラでトップクラスのベルモット。
マドリードおよびスペインの他の地方では、飲み物と一緒に無料で出される少量の軽食を「タパ」と呼びます。
一説によると、この習慣の起源は、13世紀に「賢王」アルフォンソ10世が居酒屋や料理店に対し、客が酔っ払わないよう、アルコール飲料に必ず少量の固形食を一緒に出すよう命じたことにあるとされています。道のほこりや落ちてきた虫が入らないよう、一切れのパンでワインの壺にふたをする(スペイン語でタパール:tapar)店があったことから、「タパ:tapa」という名前になったとする説もあります。
選択肢はバラエティに富んでいます。多くのバルでは通常、少量のオリーブの実、ポテトチップス、ナッツや、パン一切れにハム・ソーセージ類を添えたものが出されますが、サイズ、質、洗練度をアップし、タパスを興味深いガストロノミー体験に変えた店もあります。
飲み物に添えられるタパスの他、多くのバルでは一人前(ラシオン:ración)や半人前(メディア・ラシオン:media ración)で注文することも可能です(料金がかかります)。量がより多く、分けて食べるのに最適です。マドリードの定番タパスには、スパイシーなソースをかけたフライドポテト(パタタス・ブラバス:Patatas bravas)、ジャガイモ入りオムレツ(トルティージャ・デ・パタタス:Tortilla de patatas)、コロッケ、熟成チーズ、イベリコ豚の腸詰めがあります。
飲み物は?タパスを食べに行く際によく飲まれるのは、
- カーニャ(Caña):生ビール20 cl入りの細長いコップ。多くのバルで、サーバーのコックから巧みにビールが注がれます。
- ワイン:マドリードでは地元産またはスペイン全国の多種多様なワインが、グラスや「チャト(Chato)」と呼ばれる背の低い幅広のコップで提供されています。
- ベルモット:ある種のハーブとスパイスを組み合わせたものを浸した白ワインで、語源はニガヨモギ。正統派のバルではサーバーのコックから注がれます。
市内のほぼすべてのバルで、ドリンクにタパスが一品付いてくる可能性がありますが、中には何十年または何百年もの間、タパスで知られてきた店もあります。市内屈指の象徴的なバルを一部ご紹介しましょう。
- Casa Labra(Tetuán, 12)
プエルタ・デル・ソルのすぐ近くにある店で、1860年からの歴史の証人。タラの切り身の衣揚げ「ソルダディトス・デ・パビア:Soldaditos de pavia」とコロッケをぜひ食べたいものです。 - Bodega La Ardosa(Colón, 13)
1892創業。市内で最も活気があり現代的なチュエカ、フエンカラル、マラサーニャの間にあります。お勧めは、豚の耳のフライ、ジャガイモ入りオムレツ、魚介類の缶詰・瓶詰食品。 - La Casa del Abuelo(Victoria, 12)
1906年創業で、小エビと車エビが定番。アンディ・ウォーホルもこの店のカウンターでタパスを味わったことがあります。 - Lhardy(Carrera de San Jerónimo, 8)
ぜひ足を運びたい創業170年を超える店。有名なコンソメには、コロッケやレバー入りパイを合わせるのが最適。 - El Anciano Rey de los Vinos(Bailén, 19)
1886年創業。王宮とアルムデナ大聖堂の隣り。ベルモットのつまみによく出さされるのは、カンポレアル産オリーブの実、パエリャ、チキンフィンガーとカブラレス(ブルーチーズ)、ポテトサラダ。 - Bodegas Ricla(Cuchilleros, 6)
マヨール広場横。1867年創業。保存食品や酢漬けの他、ベルモットやワインのお伴に胃袋の煮込み(カジョス:Callos)も食べてみたいものです。 - Taberna de Antonio Sánchez(Mesón de Paredes, 13)
ラバピエス地区の中心部にあるマドリード最古のタベルナ(居酒屋)。約250年の歴史があり、名物のオックステールの煮込みをはじめ、最高の伝統的なスペイン料理が楽しめます。 - La Venencia(Echegaray, 7)
ラス・レトラス(文芸)地区にある1922年創業の老舗。上質なオリーブの実、チーズ、魚卵、マグロの塩干し(モハマ:Mojama)をつまみに飲むシェリーが有名。 - La Oreja de Oro(Victoria, 9)
店名の通り、豚の耳の鉄板焼きが有名。 - Taberna de la Dolores(Plaza de Jesús, 4)
多くの人々にとって、マドリードでも指折りのおいしい生ビールが楽しめる場所。最適なつまみは、オリーブの実、ネギ、アンチョビ、唐辛子の酢漬けを串刺しにした「バンデリージャ(Banderilla)」別名「ヒルダ(Gilda)」。 - Los Caracoles(Toledo, 106)
ラストロのすぐ近くで、名称の通りカタツムリの専門店。 - Docamar(Alcalá, 337)
半世紀以上の歴史があるこのバルは、観光客でにぎわう中心部から離れているものの、非常に有名なパタタス・ブラバスを目当てに大勢の人々が足を運んでいます。 - Casa Julio(Madera, 37)
小さな店ながら、コロッケが国際的な俳優やU2のボーカルのボノを魅了。
市内中心部には非常に多くのタパスバルがあります。すでにお勧めした店に加え、他の店もご紹介します。
- Casa Paco 1890年創業の老舗。煮込み料理(コシード: Cocido)で有名。
- Cervecería Sol Mayor 20世紀後半のスペインの庶民的なバルの典型。名物は魚のフライ。
- Taberna La Daniela 一人用トルティージャが食欲をそそります。
- Taberneros 充実したワインの品揃え。マドリード有数の素晴らしいタパスバルとして知られています。
- Casa Revuelta ぜひ食べたいタラの衣揚げ、豚の脂身の揚げ物(トレスノ:Torrezno)。中心部にある名高い店。
- Bar Postas マドリード有数の賑わいを見せる通りで味わう最高の魚フライ。
- Estado Puro : 伝統的、そして前衛的なタパスが楽しめる、シェフのパコ・ロンセロ率いるグルメバー。
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