マドリード市はすでに訪問済みで、子供たちを小旅行に連れて行って驚かせたい。それなら、家族で楽しめる数々の選択肢がマドリード州全域で見つかります。観光列車に乗る、ネアンデルタール人がどこに住んでいたかを知る、自然の中で冒険を体験する…。シーズンごとのプランがあり、首都のすぐ近くでユニークな体験をご家族で楽しめます。

自然の中で

目を大きく見開き、空気を思い切り吸いこんで、マドリード州有数の美しい自然に恵まれた場所を巡りましょう。家族で出かけるのに最適な場所の一つが、グアダラマ自然公園（Parque Nacional de Guadarrama）です。例えば、ラ・ペドリサ（La Pedriza）の難易度の低い「形の道（Senda de las Formas）」を歩いて、アザラシやカメなど動物の形をした岩を見つけることができます。その他の歩きやすい選択肢には、マドリッドから80㎞の地点に位置するラスカフリア（Rascafría）での昼食や散策、天然プールのラス・プレシージャス（Las Presillas）、エル・パウラル（El Paular）修道院、フィンランド森林（Bosque de Finlandia ）があります。

リンコン山脈（Sierra del Rincón）の生物圏自然保護区も魅力あふれる場所で、最近ユネスコの世界自然遺産指定を受けたモンテホ（Montejo）のブナ林など、おとぎ話から出てきたような森林があります。特に秋に美しい林ですが、見学回数はごくわずかに限定されており、常に予約が必要です。

その他、マドリードの青旗ビーチと呼ばれるサン・フアン貯水池（Pantano de San Juan）、ポントン・デ・ラ・オリバ（Pontón de la Oliva）ダム、リバス＝バシアマドリード（Rivas-Vaciamadrid）のカンピージョ潟湖レクリエーションエリア（Área Recreativa de la Laguna del Campillo）へのピクニックも可能です。また、 Senda Mágica de Arroyomolinos（アロジョモリーノスの魔法の小路）も見逃せません。街の中央に位置する1.5 キロの半森林地帯を通り抜け、トロル、妖精、ノームを見つけて自然との共生を学ぶことができます。

マドリード州のすべての環境センター（Centros de Medio Ambiente）で、自然を楽しむために計画されたアクティビティに関する情報が得られます。
 

好奇心をかきたてる楽しい場所

子供の喜ぶ顔が見たいなら、「遊園地」と口にしてみてください。マドリード郊外には様々な公園（テーマパーク、動物園、ファウニアなど）のほか、あらゆる年代のテーマパークがあります。

サン・マルティン・デ・ラ・ベガ（San Martín de la Vega）には有名なワーナー・パーク（Parque Warner）があり、ルーニー・テューンズの登場人物やバットマンなどのスーパーヒーローのライブショーが行われています。

サン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス（San Sebastián de los Reyes）には、「子供のための街」Micropolixがあり、「ちびっこたち」は数時間、消防士、ジャーナリスト、音楽家に変身できます。

飛行機に乗ることなく大陸全体を眺めたいなら、トレホン・デ・アルドス（Torrejón de Ardoz）のヨーロッパ公園（Parque Europa）へ出かけるのが最適です。ヨーロッパの有名なモニュメントのレプリカが揃っています。ベルリンの壁やエッフェル塔での写真撮影はいかがですか？

サン・マルティン・デ・バルデイグレシアス（San Martín de Valdeiglesias）の魔法の森（Bosque Encantado）も家族で1日を過ごすのに良い場所です。植物でできた300点以上の素晴らしい彫刻作品がありますから、ぜひカメラをご持参ください。

そして、子供たちの研究心を引き出すには、考古学について知ることができるアルケオピント（Arqueopinto）や、ガイドツアー（要予約）でネアンデルタール人の生活の様子を調べることができるピニージャ・デル・バジェ（Pinilla del Valle）のネアンデルタール人の谷（Valle de los Neandertales）などの場所が最適です。
 

ユニークなアクティビティ

電車の旅？それなら喜ばれること間違いなし！マドリードを巡る観光列車なら、なおさらです。例えば、マドリードからアランフエス（Aranjuez）まで、時代ものの衣装をまとった乗務員と行くイチゴ列車（Tren de la Fresa）（アランフエスでは観光船に乗ったり、カヌーでガイド付きルートを巡ったりすることも可能です）。その他の選択肢には、黄金世紀の衣装で身を飾った乗務員とともにアルカラ・デ・エナレス（Alcalá de Henares）へ行くセルバンテス列車（Tren de Cervantes）、アルガンダ蒸気機関車（Tren de vapor de Arganda）、セルセディージャ（Cercedilla）からコトス峠（Puerto de Cotos）までの風景を巡る自然列車（Tren de la Naturaleza）、エンターテイメント付きでサン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアル（San Lorenzo de El Escorial）まで行くフェリペ2世列車（Tren de Felipe II）があります。また、シグエンサ行き中世列車（マドリードのチャマルティン駅発、シグエンサ駅着）は、中世の個性豊かな人物に出会える愉快な旅へといざないます。

また、Puy du Fou Españaは壮大で感動的な舞台をとおして歴史を紹介する、新世代のテーマパーク です。トレドに位置し、、スペイン史をを見事に紹介しています。

演劇風の見学というアイデアがお気に入りなら、マンサナレス・エル・レアル城（Castillo de Manzanares El Real）見学へお出かけください。また、マンサナレス・エル・レアル、エル・アラモ（El Álamo）、ナバルカルネロ（Navalcarnero）、ブイトラゴ・デ・ロソヤ（Buitrago de Lozoya）といった場所で開かれ、職人が集まり、人形劇やストリートシアターなどが数多く行われる中世マーケットもとても楽しいものです。

そして、もっとドキドキするようなものをお探しなら、マドリードのアドベンチャーパークを訪れ、クライミングやジップラインなどをお楽しみください。セルセディージャ（Cercedilla）にあるアドベンチャーアマソニア（Amazonia）や、ナバセラダ（Navacerrada）のデ・ピノ・ア・ピノ（De Pino a Pino）などがあります。
 

スポーツを楽しむ

家族団結の最良の方法の一つは、一緒に歩いたり自転車に乗ったりすること。マドリード州には4つのグリーンロードがあります。これは、歩行とサイクルのルートを大きくする廃車された鉄道線ですこの地方を横断する4つのグリーンロード（Vías Verdes）で、散策やサイクリングに最適です。また、自転車ルート網CiclaMadridでは、マドリードの主要な市町村と自然が美しい場所を自転車で巡ることができます。あらゆる情報満載のアプリもダウンロード可能です。

水遊びがお好みなら、カヌーなどが楽しめるサン・フアン（San Juan）、ピニージャ（Pinilla）、エル・アタサル（El Atazar）などの貯水池があります。エル・アタサルの貯水池はマドリード最大です。

モータースポーツ愛好家なら、Asupark、マドリード市とラス・ロサス（Las Rozas）にあるCarlos Sainz Center、Fórmula Cero Outdoor Karting などのカート走行路でとても楽しい時間が過ごせるでしょう。

マドリードには、ナバセラダ峠（Puerto de Navacerrada）とバルデスキ（Valdesquí）のスキー場があるため、冬も屋外スポーツが楽しめます。夏のスキーをご希望なら、Madrid Snozoneの屋内スキー場で可能です。

飛び込もう！

暑い季節には、人工波と多くのすべり台を備えたプールがある、ビジャヌエバ・デ・ラ・カニャーダ（Villanueva de la Cañadaのaquopolisなどのウォーターパークに連れて行けば、子供たちは大喜びでしょう。

プールや自然の水浴場へ子供たちを連れて行きたいなら、ラスカフリア（Rascafría）のラス・プレシージャス（Las Presillas）、エストレメラ（Estremera）のロス・ビジャレス（Los Villares）、サン・フアン貯水池（Embalse de San Juan）、アルデア・デル・フレスノ（Aldea del Fresno）のアルベルチェ（Alberche）ビーチ、セルセディージャのラス・ベルセアス・リクレーションパーク（Parque Recreativo de Las Berceas）があります。
 

間近で動物観察

その他、アルデア・デル・フレスノにあるSafari Madridもお勧めの場所です。園内を車で巡って半自由状態にある動物にエサをやったり、鳥と爬虫類の展示を見学したりすることができます。

その他の選択肢には、子供たちがロバを見たり触ったりできるトレス・カントス（Torres Cantos）のBurrolandia、色鮮やかな蝶、素晴らしいカブトムシ、謎めいたクモについて学べるサン・ロレンソ・デ・エル・エスコリアルのInsect Park、同じくエル・エスコリアルにあり、イベリア半島の動植物について詳しく知ることができるカニャーダ・レアル自然センター（Centro de Naturaleza Cañada Real）があります。