マドリードで世界最高峰のサッカー
マドリード第3のビッグチームはラジョ・バジェカノ。1924年に創設されたフランヒロホ(赤い帯の意味。ユニフォームの特徴的な斜めの赤い帯に由来)クラブは、プエンテ・デ・バジェカス地区が誇るサッカーチームです。2020-2021シーズンに1部に復帰したラジョ・バジェカノは、2022-2023にスペインサッカーのトップカテゴリーで20回目のシーズンをプレーします。過去の最高成績は2012-2013シーズンの8位。2000-2001シーズンにはUEFAカップにも出場しました。
ホームスタジアムである1976年建設のバジェカススタジアムは、収容人数14,505人を誇ります。地区の景観に完璧なまでに融合したスタジアムは、北側に階段席を持たない特徴的なつくりとなっています。
マドリードの主要スタジアムをスピーディーに検索できるシンプルなマップ。
-「マドリードのサッカー」マップを参照
2022年12月、サッカーファンのためのユニークなミュージアムがオープンします。プエルタ・デル・ソル(Puerta del Sol)の中心部、7フロア合計4,000平方メートル以上のこの施設で、サッカーの歴史を年代順に巡ることができます。そのために最先端技術が使用され、没入型体験や4,000点以上の歴史的な品々の見学が可能です。
初期の世界チャンピオンに使用されたシューズとボールや、マラドーナ、ペレ、クライフ、メッシ、ジダン、イニエスタ、パオロ・ロッシ、ディ・ステファノ、クリスティアーノ・ロナウドといったスター選手のユニフォームなど、試合に使用されたオリジナルの品々が展示されています。また、「Legends」には、革新と技術をベースにした画期的な「スポーツバル」 コンセプトのレストラン、LaLiga TwentyNine'sもオープンします。面積600 m2、定員180名以上の同店は、マドリード初のラ・リーガをテーマにしたレストランで、スポーツ、イノベーション、ガストロノミー、レジャーが組み合わさっています。
マドリード訪問の際には、レアル・マドリードとアトレティコのスタジアム見学や試合観戦が楽しめます。スペイン代表博物館(Museo de la Selección Española)見学もお忘れなく!マドリードでは世界最高レベルのサッカーの試合を、ほぼ一年を通して観戦することができます。首都マドリードの3チーム(レアル・マドリード、アトレティコ・デ・マドリード、ラジョ・バジェカノ)とマドリード州の1チーム(ヘタフェ)が、スペインサッカーの1部リーグであるラ・リーガ・サンタンデールで戦っています。州のチームの1つ(レガネス)は、スペインサッカーの2部リーグである ラ・リーガ・スマートバンクに所属しています。
ラ・リーガ
スペインサッカーリーグは8月後半に開幕し(2022-2023は8月14日の週末に開始)、通常5月末に閉幕します(2022-2023は2022ワールドカップ開催に伴い、通常より遅く、6月4日の週末)。20チームがホーム&アウェイ方式の2回総当たりで戦い、勝利で勝ち点3、引き分けで勝ち点1を獲得します。
リーガのすべての試合で大勢の観客がスタジアムに足を運びますが、伝統的に最も注目を集めるのが、レアル・マドリードとアトレティコ・デ・マドリードの対戦と、もう一つの大きなライバルであるバルセロナと両チームの対戦です。
ラ・コパ
国内で2番目に重要な大会はコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)で、ノックアウト方式のトーナメントとして知られています。2019-2020シーズンに大会形式が変わり、準々決勝までの試合がすべて1試合のみになりました(会場はカテゴリーが下位のチームのホーム)。
決勝はスペインサッカーのビッグイベント。1試合での決着で、会場は決勝進出チームによって毎年異なります(来シーズンの会場はセビージャ)。2022-2023は4月29日(土)に開催予定です。
チャンピオンズリーグとUEFAヨーロッパリーグ
レアル・マドリードとアトレティコ・デ・マドリード(2021-2022のトーナメントでそれぞれ1位と3位)は、2022-2023シーズンのUEFA チャンピオンズリーグ (クラブチームにとって最高の大陸選手権大会)に出場します。
FIFAにより20世紀最高のクラブとされたレアル・マドリードは、世界屈指の知名度の高いスポーツ機関です。1902年に創立された同クラブは、90,000人以上のソシオと呼ばれるクラブ会員を有し、これまでに獲得したタイトルの数々は、世界のサッカー界で最も輝かしいものです。ユニフォームが白いことから「メレンゲ」と呼ばれる同チームの獲得タイトルは、リーガ35回、国王杯19回、ヨーロッパカップ14回、UEFAカップ2回、ヨーロッパスーパーカップ4回、インターコンチネンタルカップ3回、クラブワールドカップ5回となっています。
レアル・マドリードのホームスタジアムであるサンティアゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabéu)は収容観客数81,044人で、4度のUEFAチャンピオンズリーグ決勝の他、1964年の欧州選手権決勝や1982年のワールドカップ決勝の開催実績があります。(現在、格納式屋根の新設をはじめとする改修工事に着手しています)。
アトレティコ・デ・マドリードは、マドリードのサッカーのもう一つのビッグチーム。マットレスを意味する「コルチョネロ」の愛称(ユニフォームの色が昔のマットレスによく見られた赤と白であるため)で知られる同クラブは、1903年に創立されました。タイトル獲得数がリーグ11回、国王杯10回、インターコンチネンタルカップ1回、レコパ1回、UEFA ヨーロッパリーグ3回、ヨーロッパスーパーカップ3回の経歴を誇るチームです。
ホームスタジアムは2016-2017シーズンまでビセンテ・カルデロン(Vicente Calderón)(1982年のワールドカップの会場)でした。アトレティコ・デ・マドリードは現在新スタジアム、ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)でプレイしています。市北東部のサン=ブラス・カニジェハス(San-Blas Canillejas)地区(Metro Estadio Metropolitano)に位置し、M-40号線横、空港とマドリード見本市会場の近くにある同スタジアムは、屋根付きの観客席68,000人分が設置されています。2019年には、チャンピオンズリーグファイナルが開催される予定です。
マドリードには女子サッカーの代表的なチーム、アトレティコ・デ・マドリード・フェメニーノ、ラジョ・バジェカノ、マドリード・クルブ・デ・フットボール・フェメニーノ、レアル・マドリード・フェメニーノ(旧クルブ・デポルティーボ・タコン)があります。
アトレティコ・デ・マドリード・フェメニーノは本拠地を新スタジアムのセントロ・デポルティーボ・ワンダ・アルカラ・エナレス(Centro Deportivo Wanda Alcalá de Henares) とし(一部の試合はワンダ・メトロポリターノで開催)、リーガの3タイトル(2016-2017、2017-2018、2018-2019)、コパ・デ・ラ・レイナ(スペイン王妃杯)1タイトル(2016)、スペインスーパーカップ1タイトル(2021)を獲得しています。
一方、マドリードのバジェカス地区に本拠地を置くラジョ・バジェカノは、リーガ3回、王妃杯1回のタイトル獲得実績があり、女子チャンピオンズリーグでは2度にわたってベスト16進出を果たしました(予選を通過したスペイン初の女子チーム)。2021-2022に2部リーグに降格。ホームスタジアムはシウダ・デポルティーバ・デル・ラジョ・バジェカノ(Ciudad Deportiva del Rayo Vallecano)です。
マドリード・クルブ・デ・フットボール・フェメニーノとレアル・マドリード・フェメニーノ も、リーガ・イベルドローラに所属するマドリードの2チームです。2010年創設のマドリード・クルブは2017年に昇格を達成。女子チームのみのクラブで、ホームスタジアムはポリデポルティーボ・ルイス・アラゴネス(Polideportivo Luis Aragonés)です。
レアル・マドリード・フェメニーノはクルブ・デポルティーボ・タコン(2014年設立)の後継チームで、2019-2020シーズンに1部リーグに初参戦しました。レアル・マドリード・フェメニーノは試合をシウダー・デル・レアル・マドリード(Ciudad del Real Madrid)内のアルフレド・ディ・ステファノ・スタジアム(Estadio Alfredo Di Stefano)で行っており、2022-2023も前年に引き続きチャンピオンズに出場します。
その他のインフォメーション
マドリードのサッカー
レアル・マドリード、アトレティコ・デ・マドリード、ラジョ・バジェカーノは、サッカーへの情熱にあふれる街のチーム。