電車で移動するマドリード
2023年2月7日より、公共交通機関におけるマスク着用義務は撤廃されます。
お知らせ マドリード近郊線でのインフラ整備工事
マドリード・チャマルティン=クララ・カンポアモール(Madrid Chamartín-Clara Campoamor)駅は将来の交通のモデル的存在になる変革過程にあります。
この過程において、同駅をマドリード近郊線の戦略的ハブとして強化するため、Adifは工事の新たな段階を2023年2月4日に開始します(終了予定12月)。
チャマルティン駅とヌエボス・ミニステリオス(Nuevos Ministerios)駅の間(ソルのトンネル)で行われる工事は、C-3号線、C-3a号線、C-4号線、C-4a号線、C-4b号線の列車運行に影響が出ます。そのため、市民の移動手段を確保するよう、Renfeはサービスを再構築することになり、影響の出る路線の輸送代替プランをAdifとともに決定しました。
スペイン国営鉄道(レンフェ:Renfe)は、マドリード州を縦横する9路線のサービスを提供しており、アルカラ・デ・エナレス、エル・エスコリアル修道院やアランフエスなどの世界遺産のほか、アドルフォ・スアレス・マドリード・バラハス空港に簡単にアクセスが可能です。
現在、近郊線(セルカニアス:Cercanías) には以下の路線があります。
- C-1線:プリンシペ・ピオ(Príncipe Pío)- アトーチャ(Atocha)-レコレトス ( Recoletos ) - チャマルティン(Chamartín)- 空港ターミナル4(Aeropuerto T4)
- C-2線:グアダラハラ(Guadalajara)- アルカラ・デ・エナレス(Alcalá de Henares)- アトーチャ(Atocha)- チャマルティン(Chamartín)
- C-3線:アランフエス(Aranjuez)- アトーチャ(Atocha)- ソル(Sol)- チャマルティン(Chamartín)
- C-3a線:アランフエス(Aranjuez)- アトーチャ(Atocha)- ソル(Sol)- チャマルティン(Chamartín)- エル・エスコリアル(El Escorial)
- C-4線:パルラ(Parla)- ソル(Sol)- チャマルティン(Chamartín)-エル・エスコリアル(El Escorial)
- C-4a線:パルラ(Parla)- アトーチャ(Atocha)- ソル(Sol)- チャマルティン(Chamartín)-カントブランコ(Cantoblanco)- アルコベンダス(Alcobendas)/ サン・セバスティアン・デ・ロス・レジェス ( San Sebastián de los Reyes )
- C-4b線:パルラ(Parla)- アトーチャ(Atocha)- ソル(Sol)- チャマルティン(Chamartín)-カントブランコ(Cantoblanco))- コルメナル・ビエホ(Colmenar Viejo)
- C-5線:モストレス・エル・ソト(Móstoles El Soto)- Atocha(アトーチャ)- フエンラブラダ(Fuenlabrada)-ウマネス(Humanes)
- C-7線:アルカラ・デ・エナレス(Alcalá de Henares)- アトーチャ(Atocha)- チャマルティン(Chamartín)- プリンシペ・ピオ(Príncipe Pío)
- C-8線:グアダラハラ(Guadalajara)- アルカラ・デ・エナレス(Alcalá de Henares)- アトーチャ(Atocha)- チャマルティン(Chamartín)-ビジャルバ(Villalba)-セルセディージャ(Cercedilla)
- C-9線:セルセディージャ(Cercedilla)- コトス(Cotos)
- C-10線:ビジャルバ(Villalba)- プリンシペ・ピオ(Príncipe Pío)- アトーチャ(Atocha)- レコレトス(Recoletos) - チャマルティン(Chamartín)- 空港ターミナル4(Aeropuerto T4)
近郊電車は料金が安く速いため、アドルフォ・スアレス=マドリード・バラハス空港のターミナル4への移動や、首都近郊の市町村への移動に最適な選択肢の一つです。郊外、グアダラマ山脈(Sierra de Guadarrama)、アルカラ・デ・エナレス(Alcalá de Henares)、アランフエス(Aranjuez)、エル・エスコリアル(El Escorial)など、近郊都市への小旅行にとても便利です。上記3都市はいずれもUNESCOの世界遺産に登録されています。C-9線については、セルセディージャ(Cercedilla)、コトス(Cotos)のみからアクセス可能であり、冬季の週末は自転車による乗り込みはできません)といった近郊都市への小旅行にとても便利です。また、マドリード市内での移動にも利用できます。例えば、チャマルティン駅とアトーチャ駅の間は、地下鉄よりずっと速く移動することができます。
マドリードの近郊線は、毎日5:00から6:00の間の始発列車から0:00頃の終電まで、約10~30分間隔で運行しています(路線によって異なります)。料金は移動距離によって異なります。片道切符の他に10回券(Bonotren)を購入することもできます。ゾーンごとの料金は以下の通りです。
料金
セルカニアス路線の利用には、 1・2・3・5・7日間のツーリストパスがあり、A およびTの2つのゾーン用を提供しています。一回乗車券のほか10回券の購入が可能です。ゾーン別の料金は以下のとおりです。
ゾーン | 片道切符 | 10回券 |
1/2 | 1,70 € | 10,00 € |
3 | 1,85 € | 13,45 € |
4 | 2,60 € | 18,55 € |
5 | 3,40 € | 24,30 € |
6 | 4,05 € | 28,55 € |
7 | 5,50 € | 38,45 € |
グリーン・ゾーン* | 8,70 € | -- |
*グリーン・ゾーン:近郊線のすべてのゾーンとC-9線を結ぶ区間は一律料金が定められており、片道切符が8.70 €、往復切符が17.40 €となっています。
6歳未満のお子様は、座席をご利用にならない場合に限り無料です。その他、12歳以下、団体、人数の多い家庭向けの割引料金もあります。
非接触型カード +Renfe & Tú の取得も可能です。 非接触型なので、アクセスコントロールリーダーにかざすだけで、改札ドアが開きます。再利用・再チャージが可能、無期限のため、時間を節約し快適な旅行を楽しむことができます。
*無料の近郊線(セルカニアス:Cercanías)および中距離列車、中距離高速列車半額についての情報はこちら。
ペットと旅行する
セルカニアスでは一定時間帯においてペット(犬・猫・鳥類など、重量を問わない)を同伴できます。
セルカニアスでのWIFIサービス
ヌエボス・ミニステリオス(Nuevos Ministerios)、ソル( Sol)、メンデス・アルバロ(Méndez Álvaro)、プリンシペ・ピオ(Príncipe Pío)、アトーチャ・セルカニアス(Atocha Cercanías)、ヘタフェ・セントロ(Getafe Centro)の各駅では無料のWifiサービスを提供しています。またアプリ「PlayRenfe」をダウンロードすることで、EFE配信のニュースや駅ごとのサービス情報、RenfeViajes提供のレジャー情報、ショートフィルム、映画・書籍・ゲームの予告編の閲覧が可能です。これはセルカニアスの総合的改善計画の一部であり、最大接続時間は30分です。
レジャーの提案
Renfeでは通常運行の列車の他、マドリード州内の文化やレジャー振興のため、特別列車も運行しています。知識を得る列車の旅、文化に触れる列車の旅、レジャー列車、特別列車に関する情報は、Renfeの公式サイト(英語版とフランス語版もあります)をご覧ください。