Princesa
スペイン広場からモンクロアまで、数々の観光名所を訪れ、本物のエジプトの神殿を体験する。
プリンセサ(Princesa)の観光エリアの広さはマドリード最大規模。魅力満載のぜひとも訪れたい場所です。
この地区の名前の由来となっている目抜き通りのプリンセサ通り。マドリードで最も長い幹線道路の一つで、この地区で最もにぎわうショッピング、レジャーエリアです。スペイン広場(プラサ・デ・エスパーニャ:Plaza de España)からモンクロア(Moncloa)まで続く通りで、凱旋門(Arco del Triunfo)、空軍司令部(Cuartel General del Ejército del Aire)、モンクロア・タワー(Faro de la Moncloa)が立っています。1911年のグラン・ビア(Gran Vía)建設計画には、スペイン広場も含まれていました。広場には象徴的な2つの建物、マドリード・タワー(Torre de Madrid)とスペイン・ビル(Edificio España)があります。
改修後の新しいスペイン広場は、街の新たな中心地の一つであり、祭り、文化、商業、スポーツのイベント開催用中央スペースに加え、広々とした緑地、彫刻、子供の遊び場、自転車道があります。広場とその周辺には、ドン・キホーテと忠実な従者サンチョ・パンサの像と一緒に写真が撮れるセルバンテスのモニュメント、サンタ・テレサ・イ・サン・ホセ教会(Iglesia de Santa Teresa y San José)前に移転された貝殻の噴水(Fuente de la Concha)とも呼ばれる水の源の噴水(Fuente del Nacimiento del Agua)、マドリードの空に着想を得た大理石の作品である空の噴水(Fuente del Cielo)があります。広場の工事中に発見された旧サン・ヒル兵舎(Cuartel de San Gil)の巡視路の遺跡は、デボー神殿(Templo de Debod)に収容されます。
にぎやかで活気に満ちたプリンセサ通りは、静かでゆっくりとしたリズムのフェラス通り(Calle Ferraz)やピントール・ロサレス通り(Paseo del Pintor Rosales)とは対照的です。この地区にある19世紀の建物は、その大半が当時スペインの下・中級貴族が住まいとしていたものです。
この地区には大学都市(Ciudad Universitaria)が位置しており、マドリード・コンプルテンセ大学(Universidad Complutense de Madrid)とマドリード工科大学(Universidad Politécnica de Madrid)の大半の学部や、30以上の学生寮、スペイン国立通信大学(UNED)の施設があります。中でも、夏季に大勢の人でにぎわうコンプルテンセ大学のプールをはじめとするスポーツゾーン、植物園(Jardín Botánico)、コロナ・デ・エスピナス(Corona de Espinas)が際立っています。このエリアには、スペイン政府の首相府・官邸のモンクロア宮殿(Palacio de la Moncloa)もあります。
マドリードは、古代エジプトの本物のモニュメントを見学できる数少ない都市の一つです。2,000年前に建設された、プトレマイオス朝時代に建設され、2,000年の歴史を持つこの神殿は、下ヌビアからマドリードへ石が1つずつ運ばれたものです。アスワンのダム建設によって危機にさらされていたヌビアの神殿の救済にスペインが協力したため、1972年にエジプト政府から寄贈されました。マドリードで絵はがきのような美しい日没を堪能するのに最適な場所の一つです。
第17代セラルボ侯爵の邸宅が美術館になっています。観覧者は19世紀末の貴族一家の暮らしへといざなわれます。武器や美術工芸品、ティントレット(Tintoretto)、スナイデルス(Snyders)、エル・グレコ(El Greco)の絵画など、素晴らしい所蔵品があります。
サン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ礼拝津(Ermita de San Antonio de la Florida)
現在のサン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ礼拝堂は、人気の高いリスボン出身の聖人に捧げられた3番目の礼拝堂で、1792年の建造です。外観は簡素ですが、1798年にゴヤが描いた素晴らしいフレスコ画が、訪れる人々に大きな驚きを与えます。また、内部には天才画家ゴヤの位牌が安置されています。毎年6月、ボンビージャ公園(Parque de la Bombilla)とサン・アントニオ礼拝堂を主な会場として、サン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ祭が開催されます。
ノルテ駅(Estación del Norte)
マドリードで最も美しい鋳鉄建築の一例である旧ノルテ駅は、1882年に開業しました。1993年に鉄道駅としての役目を終え、改装後にショッピングセンター、都市間バスや近郊電車のターミナルとなっています。
衣装博物館(Museo del Traje)
16世紀から現在までの衣装の歴史をたどります。20世紀の著名デザイナーたちの衣装コレクションが際立つ存在です。レストランと快適な屋外テラスがあります。
アメリカ博物館(Museo de América)
先コロンブス期以降のアメリカ大陸の住人の、芸術作品、文化、習慣を知ることができます。
サンタ・テレサ・デ・ヘスス・イ・サン・ホセ教会(Iglesia de Santa Teresa de Jesús y San José)
スペイン広場にあるこの教会は、1995年に重要文化財の建築物カテゴリーに指定されました。中世に着想を得たファサードと、高さ35メートルに位置するビザンチン様式のドームで際立つ建物で、ドームは黄色、オレンジ、赤、青のタイルで装飾され、最上部は王冠になっています。
プリンセサ地区の南端部はマンサナレス川に隣接しており、その部分に複数の緑地帯が存在します。
オエステ公園(Parque del Oeste)
マドリードで最も広い庭園の一つで、市長アルベルト・アギレラ(Alberto Aguilera)の発案で20世紀初頭に建設されました。公園北部の最も古い部分に造園の特徴が見られます。世界中の500種以上のバラを楽しめるラモン・オルティス・バラ園(Rosaleda de Ramón Ortiz)へぜひ足を運びたいものです。
デボー神殿庭園
エジプトの神殿周辺にある庭園は、青と赤の色調が対照をなす感動的な日没で有名です。地平線を我が物にしようと「競り合う」暖色と寒色。マドリードで最も美しいスナップ写真が撮れることでしょう。
ボンビージャ公園(Parque de la Bombilla)
サン・アントニオ・デ・ラ・フロリダ礼拝堂(Ermita de San Antonio de la Florida)の隣に位置しています。夏になると、家族で楽しめる映画の屋外上映会「Fescinal」が開かれることで有名です。
デエサ・デ・ラ・ビージャ(Dehesa de la Villa)
他の庭園や公園よりは市の中心部から若干離れていますが、とても美しい公園です。大学都市から歩いて15分とかかりません。公園というよりは、造園された区域がいくつかある森と言えましょう。公園で最も標高の高いセーロ・デ・ロス・ロコス(Cerro de los Locos)からのグアダラマ山脈(Sierra de Guadarrama)の眺望は壮観です。マドリード市民にとって、ランニングやサイクリングを楽しむためのお気に入りの場所の一つです。
眠らないプリンセサ
この地区には、マドリードで人気のあるナイトスポットがいくつかあります。大学都市に近いため、地下鉄のメトロポリタノ(Metropolitano)駅周辺には、大学生たちが平日、週末を問わず夜を楽しむために出かけるパブやディスコが揃っています。同様の雰囲気ながらも、それほど学生の数が多くないのが、モンクロアのターミナル周辺です。飲んで流行の音楽で踊れるパブが数多くあり、ライブコンサートが楽しめるバルもあります。スペイン広場周辺は、マドリード最高のエレクトロミュージックがかかるディスコが何軒もあるため、クラブカルチャー好きがよく足を運ぶ場所となっています。スペイン広場(Plaza de España)周辺には、おいしいカクテルを味わいDJのセッションを楽しむのに最適な場所であるHotel BarcelóのGarra Barもあります。また、12階に位置するテラス Ginkgo Sky Barでは、マドリードの壮大なパノラマを楽しむことができます。
サバティニ庭園(Jardines de Sabatini)のすぐ近くには、マドリード最大のフラメンコステージを備えたタブラオ Las Tablasがあります。そして、スペイン広場の中心部では、居心地の良いモダンなスペースSoho Club Madridが、市場の新鮮な食材を用いた料理を伝統料理と地元産食材と組み合わせ、興味深い提案を行っています。施設内にはSoho Club Teatroがあり、あらゆるタイプの舞台芸術の文化プログラムが開催されています。
象徴的なスペイン・ビル(Edificio España)には、26階建て、高さ117メートルのHotel RIU Plaza Españaがあります。ホテルには、イベントホール、商業施設、屋外プール(20階)、24時間営業のジム、ショークッキングステーション付きのバイキング式朝食、Sky Bar、ロビーバーが揃っています。
高みからの眺め
マドリード・ロープウェーでは高さ40メートルから、建物が林立する街とマンサナレス川の素晴らしいパノラマが満喫できます。プリンセサの観光エリアにあるロサレス(Rosales)駅からカサ・デ・カンポ(Casa de Campo)内の駅まで、2キロ半の距離を運行しています。
オリジナル版映画
クボス広場(Plaza de los Cubos)とマルティン・デ・ロス・エロス通り(Calle Martín de los Heros)の周辺には、字幕付きのオリジナル版を上映する映画館がいくつかあります。言語の壁を越えて良質な映画が楽しめます。
Hotel Exe Moncloaのテラス
小さな屋外プールがあるホテル屋上のポニエンテ・テラス(Terraza de Poniente)から、グアダラマ山脈の素晴らしい眺望が楽しめます。
この地区のショッピングエリアの中心はプリンセサ通り(Calle Princesa)、中でもアルベルト・アギレラ通り(Calle Alberto Aguilera)との合流点で、El Corte Inglésのような大規模店舗の他、Inditexグループなどのヤングファッションの主要チェーン店、スポーツウェアを扱うDecathlonなどの店、アクセサリー、旅行用品、化粧品、美容用品、ギフトの店が揃っています。
スペイン広場にはスペインのファッションブランドZaraの新店舗があります。総床面積7700 m2、売り場面積3815 m2で4フロアに分かれています。新しくなったイメージ、新しい製品ディスプレイエリア、最新技術ツールを備えた店舗です。
最新技術の製品を扱う店舗も多数存在します。カメラ、最新型携帯、タブレット、電子書籍…。充実した品揃えでショッピングを楽しめます。
買物に疲れたら、この地域全体にファストフードなどの店がたくさんありますから、一息ついて活力を取り戻しましょう。ショッピングを続ける前に、ゆったりと椅子にかけて休憩できるカフェもあります。
アルベルト・アギレラ通りのSalvador Bachillerショップの隣にBloomがあります。Salvador Bachillerのこの新たなガストロバルでは、花いっぱいの庭園を思わせる雰囲気の中、ブランチ、ロマンチックなディナー、カクテルが楽しめます。
また、この広いエリアには大学生がよく足を運ぶDon Oso、Massart Pizza 、Van Gogh Caféが、Casa Mono、Casa Mingo、El Club Allard、Cokima、Casa de Valenciaなど、首都のバラエティに富む代表的なレストランと共存しています。その他、ラ・フロリダ遊歩道(Paseo de la Florida)は、おいしいタパスやラシオン(1人前の料理)を満喫するのにとても良い選択肢です。
スペイン広場(Plaza de España)と王宮(Palacio Real)のすぐ近く、マドリード・リオ(Madrid Río)から5分の距離に、プリンシペ・ピオ・ショッピングモール(Centro Comercial Príncipe Pío)があります。19世紀建造の歴史的建築物である旧ノルテ駅に位置し、様々な飲食施設や3D技術が導入されている映画館により、1年365日、充実した内容のファッションとレジャーを提供しています。
プリンシペ・ピオ駅(Estación de Príncipe Pío)の使用されていない翼部の一つには、演劇やコンサートプログラム、レストランなど、多種多様なエンターテイメントが楽しめる大規模なマルチスペース、バンキア・プリンシペ・ピオ大劇場(Gran Teatro CaixaBank Príncipe Pío)があります。
また、2022年9月には、プリンシペ・ピオ駅に、Warner Music SpainとWarner Chappell Music Spainで構成され、アーティストと作曲家の創造・技術的ニーズを満たすために設計された、新しいクリエイティブハブが誕生します。建物には劇場、ナイトクラブ、「ホール・オブ・フェイム」、ミュージアム、レストランがあり、年中無休で24時間営業。利用者は施設内での体験を楽しむことができます。