けれども、マドリード中国文化センター（Centro Cultural de China en Madrid）は、ウセラではなくサラマンカ（Salamanca）地区のヘネラル・パルディニャス（General Pardiñas）通り73番地にあります。

センターは中国文化を深く知るのに最適な場所です。ここでは、中国語、カンフー、太極拳、油絵、東洋の絵画、料理、中国のしきたりに関する講座を受講することができます。大変人気がある講座が多いため、受講登録期間を逃さないよう注意しておかなければなりません。一方、図書館、展示室、講堂へはより簡単にアクセス可能で、講堂ではオリジナルバージョンの映画上映、討論会、会議が実施されます。

中華人民共和国政府に属する公的機関のマドリード中国文化センターがある建物は、面積3,000平方メートルで2つのブロック（AとB）に分かれており、中央の中庭でつながっています。ブロックAには、展示室、ギャラリー、ティールーム、図書室、会議室、教室があり、ブロックBには、講堂、カンフーと踊りの部屋、音楽教室、料理教室があります。

この施設は、中国政府がヨーロッパでパリに次いで5番目に開設したものです。スペインと中国の外交関係樹立40周年を記念して、2012年10月にオープンしました。これまでヨーロッパに開設された文化センターの中で、最も大きい施設です。

また、文化センターCasa Asiaも、アジア文化関連プログラムの一部で中国を扱っています。

毎年ウセラ地区を中心に、数多くのアクティビティで旧正月を祝います。

旧正月の祝賀は4,000年以上の歴史があり、農耕サイクルの始まりと一致し、冬に別れを告げ、新しい季節を迎えます。そのため「春節」とも呼ばれます（2024 年、辰年は 2月10日に始まります）。

毎年、踊り、映画、料理、音楽、スポーツ、文学など、盛りだくさんの内容で旧正月を迎えます。百以上の文化イベントのプログラムがあり、何千年もの歴史を持つ武術の披露や、巨大な龍とライオンのパレードなどの伝統的な提案が、オルタナティブロックバンドの公演、文学関連スポット、講演などと混じり合い、マドリードの中国人コミュニティの活力を示しています。

最も人気のあるイベントは、壮観な光のセレモニーと、ウセラ地区の通りを伝統的な巨大な龍とライオンと提灯で賑やかに巡る素晴らしいパレードの2つです。パレードには、広東人、マカオ人、香港人それぞれの協会が参加して、伝統的な音楽を楽しみ、中国文化とマドリード在住中国人の大半を占める漢民族の秘密を、マドリードの住民に披露します。

マドリードには、美味しい中国料理を楽しめる中華料理レストランが数多くあります。また、毎年旧正月（1月、2月）には、マドリードで伝統的な中華料理のイベントChina Tasteが開催されます。

1カ月にわたり、高級中華料理の愛好家は伝統的な料理を楽しみ、最高の中華料理店を巡るルートで、マドリード市内にいながら中国の厨房へと旅することができます。この連帯イベントに参加しているレストランは、前菜、メインディッシュ2皿、デザートのメニューを23～65ユーロで提供しているため、あらゆる予算に合わせて楽しむことができます。

マドリードのマジョール広場にほど近いレストランHong Kong 70では、香港料理を楽しむことができます。メニューには野菜や飲茶、四川焼肉のほか、デザートまでを豊富に取り揃えています。香港出身のシェフが西洋の影響を受けない伝統的な四川料理を提供しています。

ジャーナリスト、言語学者、国際関係の専門家であるDawei Dingは、24時間北京官話で放送を行うヨーロッパ初のラジオ放送局China FMの創業者であり、ディレクターも務めています。マドリード州でFM97.4、インターネットでは世界中で放送を聴くことができます。

国際ラジオグループに統合されている総合放送局で、187,988 人（スペイン国立統計局の2022年データ）以上のスペイン在住中国人のコミュニケーション・プラットフォームとして役立つよう、情報、意見番組を提供しています。