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スペインに王立美術アカデミーの創設を提案したのは、画家のアントニオ・メレンデス(Antonio Meléndez)でした。1726年、彼はフェリペ5世(Felipe V)に対し、デザイン、絵画、彫刻、建築の美術アカデミー設立を進言しました。
ソル(Sol)のすぐ近くにある王立サン・フェルナンド美術アカデミー美術館は、現在1,400点以上の絵画、600点以上の彫刻、15,000点以上の素描と、タペストリー、銀細工、陶磁器、時計、家具、メダルで構成される素晴らしい装飾美術コレクションを所蔵しています。また、写真の常設展示室もあり、アカデミー美術館が所蔵する約3,000点の写真の一部が展示されています。展示室の作品の作者には、チャールズ・クリフォード、ラモン・マサツ、パコ・ゴメス、ガブリエル・クアジャド、カストロ・プリエト、ガルシア・アリクス、イサベル・ムニョス、オウカ・レエレ、マヌエル・オウトゥムロ、チェマ・マドス、カルロス・ペレス・シキエルなど、スペイン写真界の巨匠が名を連ねています。
アカデミーの常設コレクションには、スペイン、イタリア、フランドルの美術の傑作が含まれています。美術館は、1780年にアカデミーの会員になったフランシスコ・デ・ゴヤの絵画を、自画像2点(アトリエで制作中の彼の様子が見られる唯一の作品『アトリエの自画像』が際立っています)、『闘牛』、『モラティン』と『フアン・デ・ビジャヌエバ』の肖像画、女優『ラ・ティラナ』、『鰯の埋葬』として知られるカーニバルの舞台など、13点所蔵しています。イベロアメリカ後援賞を介したカジア財団からの寄付による美術館改装を経て、2022年6月より、ゴヤの作品は2階の2つのメインホールで鑑賞できるようになり、彼の作品を展示するスペースが倍に広がりました。
アカデミーの建物には、美術館、古文書・図書館、石膏像工房、国立銅版画美術館(Calcografía Nacional)があります。銅版画美術館にはスペインの巨匠が手がけた素晴らしい版画作品が揃っており、中でも、世界版画史の最高傑作であるフランシスコ・デ・ゴヤ(Francisco de Goya)作のエッチングが際立っています。
ステーション:
- Sevilla (calle Alcalá, 27)
- Puerta del Sol A y B (Puerta del Sol, 1)
一般: 8 €
割引料金: 4 €
ガイド付き団体見学:無償
入場無料対象者・無料開放日:オフィシャルサイトをご覧ください