マドリードへようこそ
知名度は低いものの、マドリードで最も重要な美術館一つです。17世紀のセラルボ(Cerralbo)侯爵邸が美術館となっており、19世紀末の貴族一家の暮らしへ観覧者をいざないます。
ネオバロックとロココの要素で装飾された古典主義様式の館は、当初から、セラルボ侯爵夫妻と子息のビジャ=ウエルタ侯爵が数多くのスペインおよびヨーロッパ旅行で集めた美術作品を収める美術館と住居として、二重の機能を備えるよう構想されていました。美術館には、絵画、彫刻、陶芸品、ガラス製品、タペストリー、家具、硬貨、メダル、デッサン、版画、時計、武器、甲冑、考古学的な物など、5万点以上が所蔵されています。
セラルボ侯爵は、自分のコレクションが「常に揃った状態で残り、科学と芸術の愛好家の研究に役立つ」よう、セラルボ美術館を創設してこれらの遺産を国に寄付しました。
邸宅を尊重するため、展示室には展示品に関する説明がありません(侯爵自身が配置した識別標示を除く)。そのため美術館では、情報と代表的な作品に関する案内書(スペイン語、英語、フランス語、イタリア語、ロシア語、ポルトガル語、ドイツ語、中国語)を見学用に提供しています, そして日本語。
:観光インフォメーションセンター
狭い通路の多い展示室の特徴と、保護要素を用いることなく元のままの設置状態での作品保存技術により、視覚障害のある観覧者にとって美術館内の移動は多少の困難を伴います。美術館は、耳や体の不自由な方向けには、完全にではないものの特別に整備されています。
体の不自由な方にご利用いただけるよう、美術館では車椅子をご用意しています。
建物の性質上、体の不自由な方にはアクセスいただけない場所があります。多目的トイレは地下階にあります。体の不自由な方のためのリフトとエレベーターがあります。
安全上の理由と施設の避難計画に従い、セラルボ美術館では、車椅子、歩行器、同様の装置をご利用の体の不自由な方の入館は、同時に2名様までとなっています。
補聴器や人工内耳のご利用者に配慮し、切符売り場、講堂、教室にはヒアリングループシステムが設置されています。美術館では聴覚障害者用に、切符売り場、講堂、教室に常設型のヒアリングループを設置している他、オーディオガイドにはヒアリングループと電源内蔵型増幅器を、その他のすべての部屋には、個人のヒアリングループに接続される無線誘導装置とポータブルな電源内蔵型増幅装置を提供しています。
オーディオガイド。
立体・点字マップ。
ステーション:
- Calle Ventura Rodríguez, 2
- Plaza de España A y B (calle Princesa, 5)
- Ferraz (calle Evaristo San Miguel, 2)
一般:3 €
割引料金:1.50 €
無料:木曜17:00~20:00/毎週日曜/4月18日、5月18日、10月12日、12月6日
マドリードの美術館・博物館8館パス(国立考古学博物館、セラルボ美術館、アメリカ博物館、服飾博物館、民族学遺産研究センター24、国立人類学博物館、国立装飾芸術博物館、国立ロマン主義美術館、ソロージャ美術館のうち8館入館可能):16ユーロ(15日間有効)
マドリードの美術館・博物館4館パス(上記美術館・博物館のうち4館入館可能):8ユーロ(10日間有効)
5 館共通ミュージアムカード(装飾アート美術館、セラルボ美術館、ロマンティシズム美術館、ソロージャ美術館、ラサロ・ガルディアーノ美術館):12 ユーロ(5館共通・10日間有効)。さらに詳しいインフォメーション。