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サラマンカ（Salamanca）地区セラノ（Serrano）通りの古い館に1951年に開館したラサロ・ガルディアノ美術館は、ゴヤ、エル・グレコ、スルバラン、ヒエロニムス・ボスなどの素晴らしい芸術作品や、非常に価値のあるブロンズ像、陶器、ガラス、織物、メダル、武器を展示しています。

美術館では合計4820点が、建物の4フロアに簡単な構造に従って展示されている他、フロアと展示室に解説文もあり、コレクションの質と多様性を知って楽しむことができます。

ホセ・ラサロ・ガルディアノはビジネスの才能があっただけでなく、19世紀から20世紀にかけての名高い編集者でもあり、文学雑誌『ラ・エスパーニャ・モデルナ（La España Moderna）』を創刊しています。彼の名を冠した財団は、ラサロのかつての住まいであったパルケ・フロリド館に所蔵されている素晴らしい芸術コレクションの保存、普及、展示に従事しています。この館はかつて文学サロンの舞台であり、エミリア・パルド・バサン、ミゲル・デ・ウナムノ、ルベン・ダリオなど、著名作家が参加していました。

必見の作品

コレクションを構成する数々の名作の中で、マンドレイクのそばに横たわる洗礼者聖ヨハネの姿を描いたヒエロニムス・ボスの板絵、 オスナ公爵夫妻の館エル・カプリチョのためにゴヤが描いた『魔女の夜宴（El Aquelarre）』、レオナルド・ダ・ヴィンチの弟子の作品とされるキリストの謎めいた姿『思春期の救世主（Salvador Adolescente）』が、その独特さで際立っています。

隠れた至宝

ラサロ・ガルディアノはこうした非常にユニークな芸術作品を集めていただけでなく、ロペ・デ・ベガの手紙や、中世の様々な写本など、非常に独特な文書の収集家でもありました。財団の図書館は研究者のみに公開されていますが、美術館は図書館の資料の一部を企画展で展示しています。