マドリードへようこそ
ビジャ広場(プラサ・デ・ラ・ビジャ:Plaza de la Villa)はマドリードで最も保存状態の良い建築群の一つです。プエルタ・デル・ソル(太陽の門:Puerta del Sol)に近い歴史地区に位置しており、最近までマドリード市役所もここに置かれていました。
ビジャ広場からは、街の昔の道筋に当たるコド通り(Calle del Codo)、コルドン通り(Calle del Cordón)、マドリード通り(Calle de Madrid)という3本の小さな通りが延びていたため、広場は中世マドリードの中心地の一つとなっていました。広場の周囲には、歴史的にも芸術的にも極めて価値の高い3つの建物のファサードが並んでいます。これらの建物はそれぞれ異なる世紀に建設されたものです。最も古いのが、ゴシック-ムデハル様式のルハネスの家と塔(Casa y Torre de los Lujanes)(15世紀)です。広場の東側に立ち、現在では人文・政治学アカデミー(Academia de Ciencias Morales y Políticas)の本部となっています。次に古いのがシスネロス邸(Casa de Cisneros)(16世紀)です。プラテレスク様式の邸宅で広場の南側に位置しています。そして、バロック様式の市庁舎(カサ・デ・ラ・ビジャ:Casa de la Villa)(17世紀)はマドリード市役所の本部の一つで、広場の東側を占めています。
15世紀、カスティージャ王エンリケ4世(Enrique IV de Castilla)(1425~1474)はマドリードに対して「高貴で忠実な町(ノブレ・イ・レアル・ビジャ:Noble y Leal Villa)」という称号を与え、これに合わせて広場は現在の名前となりました。市役所は1888年に、スペイン海軍で偉大な功績を残したアルバロ・デ・バサン(Álvaro de Bazán)(1526~1588)の死後300年を記念して、モニュメントを建造することを決定しました。しかし、公開に至ったのは1891年12月19日のことでした。それ以来モニュメントは広場の中心に立ち、現在では周囲を広い花壇に囲まれています。
ステーション
- Plaza de San Miguel, 9
- Plaza del Cordón