リリア宮殿 (Palacio de Liria)
インフォメーション
プリンセサ(Princesa)通りに位置するリリア宮殿(Palacio de Liria)は18世紀の大規模建築。アルバ家のマドリードの邸宅であり、同家の極めて重要な美術・古文書コレクションが所蔵されています。設計と建設を手がけたのは、フランス人のルイス・ギルベール(Louis Guilbert)、ベントゥラ・ロドリゲス(Ventura Rodríguez )など。2019年9月より、ガイド付き見学が可能になります。チケットはすでに販売中!
「王宮の弟」としても知られるリリア宮殿は、マドリード中心部に保存されている18世紀の民間建造物の中で特に重要なものの一つです。スペインの宮殿の平面は、正方形に近くて中庭があるのが普通ですが、リリア宮殿は全く異なり、非常に長い長方形です。
リリア宮殿に所蔵されている美術・歴史的財産は素晴らしく、その内容は個人コレクションとして驚くべきものです。主要作品の中でも、クリストフ・アムベルガー(Christoph Amberger)、ティツィアーノ(Tiziano)、ルイ=ミシェル・ヴァン・ロー(Louis-Michel van Loo)、メングス(Mengs)、ゴヤ(Goya)、フェデリコ・デ・マドラソ(Federico de Madrazo)、ホアキン・ソロージャ(Joaquín Sorolla)、ダニエル・バスケス・ディアス(Daniel Vázquez Díaz)などの巨匠が描いた歴代公爵の肖像画の展示室が際立っています。
特に有名な肖像画は、ティツィアーノ作『アルバ大公の肖像(Retrato del Gran duque de Alba)』とゴヤ作の「白衣のアルバ女公爵(La duquesa Cayetana con vestido blanco」。所蔵作品には」、フランチェスコ・フリーニ(Francesco Furini)作「真実の寓意(Alegoría de la Verdad)、アンドレア・ヴァッカロ作「楽園からの追放(La expulsión del Paraíso)」、エリザベッタ・シラーニ(Elisabetta Sirani)、カルロ・マラッタ(Carlo Maratta)、フランチェスコ・グアルディ(Francesco Guardi)、ジョバンニ・パンイーニ(Giovanni Pannini)の作品など、イタリアの重要な作品も含まれています。
ガイド付き見学開始
今年の秋から、マドリード市民と観光客はガイド付き宮殿見学を行うことができるようになります。見学は定員15名のグループで行われ、所要時間は約65分。宮殿の1階と2階にある約12室を見学します。その1つである図書室には、18,000冊以上の蔵書がある他、アルバ家の聖書、唯一個人が所有しているコロンブス自筆の手紙、「カトリック王」フェルナンドの最後の遺言書、1605年にマドリードで出版された『ドン・キホーテ』の初版など、文献の至宝が展示されています。
サービス
ステーション:
- Calle Ventura Rodríguez, 2
- Calle Conde Duque, 22
- Plaza de España A y B (calle Princesa, 5)
入場料には、リリア宮殿の主な14室を巡るグループ見学(定員18名)が含まれています。オーディオガイド(スペイン語、英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語)付きの見学です。
一般料金:15 €
割引料金:13 €(6~12歳の子供、失業者、25歳未満の学生、65歳以上、車椅子利用者、障害者)
入場無料:6歳未満
ガイド付き見学:35 €(リリア宮殿公式ガイドとの見学。一般開館時間。10~15人の団体)
団体入場料無料:祝日を除く月曜の9:15と9:45(定員になるまで)。オンライン販売限定。1週間前に販売開始。
窓口でも入場券の購入可能。料金1ユーロ増し。